現在表示しているのは、次のバージョン向けのドキュメントです。Kubernetesバージョン: v1.22

Kubernetes v1.22 のドキュメントは積極的にメンテナンスされていません。現在表示されているバージョンはスナップショットです。最新のドキュメントはこちらです: 最新バージョン

JSONPathのサポート

kubectlはJSONPathのテンプレートをサポートしています。

JSONPathのテンプレートは、波括弧{}によって囲まれたJSONPathの式によって構成されています。 kubectlでは、JSONPathの式を使うことで、JSONオブジェクトの特定のフィールドをフィルターしたり、出力のフォーマットを変更することができます。 本来のJSONPathのテンプレートの構文に加え、以下の機能と構文が使えます:

  1. JSONPathの式の内部でテキストをクォートするために、ダブルクォーテーションを使用します。
  2. リストを反復するために、rangeendオペレーターを使用します。
  3. リストを末尾側から参照するために、負の数のインデックスを使用します。負の数のインデックスはリストを「周回」せず、-index + listLength >= 0が満たされる限りにおいて有効になります。

以下のようなJSONの入力が与えられたとします。

{
  "kind": "List",
  "items":[
    {
      "kind":"None",
      "metadata":{"name":"127.0.0.1"},
      "status":{
        "capacity":{"cpu":"4"},
        "addresses":[{"type": "LegacyHostIP", "address":"127.0.0.1"}]
      }
    },
    {
      "kind":"None",
      "metadata":{"name":"127.0.0.2"},
      "status":{
        "capacity":{"cpu":"8"},
        "addresses":[
          {"type": "LegacyHostIP", "address":"127.0.0.2"},
          {"type": "another", "address":"127.0.0.3"}
        ]
      }
    }
  ],
  "users":[
    {
      "name": "myself",
      "user": {}
    },
    {
      "name": "e2e",
      "user": {"username": "admin", "password": "secret"}
    }
  ]
}
機能 説明 結果
text プレーンテキスト kind is {.kind} kind is List
@ 現在のオブジェクト {@} 入力した値と同じ値
. or [] 子要素 {.kind}, {['kind']} or {['name\.type']} List
.. 子孫要素を再帰的に探す {..name} 127.0.0.1 127.0.0.2 myself e2e
* ワイルドカード。すべてのオブジェクトを取得する {.items[*].metadata.name} [127.0.0.1 127.0.0.2]
[start:end:step] 添字 {.users[0].name} myself
[,] 和集合 {.items[*]['metadata.name', 'status.capacity']} 127.0.0.1 127.0.0.2 map[cpu:4] map[cpu:8]
?() フィルター {.users[?(@.name=="e2e")].user.password} secret
range, end リストの反復 {range .items[*]}[{.metadata.name}, {.status.capacity}] {end} [127.0.0.1, map[cpu:4]] [127.0.0.2, map[cpu:8]]
'' 解釈済みの文字列をクォートする {range .items[*]}{.metadata.name}{'\t'}{end} 127.0.0.1 127.0.0.2

kubectlとJSONPathの式を使った例:

kubectl get pods -o json
kubectl get pods -o=jsonpath='{@}'
kubectl get pods -o=jsonpath='{.items[0]}'
kubectl get pods -o=jsonpath='{.items[0].metadata.name}'
kubectl get pods -o=jsonpath="{.items[*]['metadata.name', 'status.capacity']}"
kubectl get pods -o=jsonpath='{range .items[*]}{.metadata.name}{"\t"}{.status.startTime}{"\n"}{end}'